[webdav-jp:0724] Apache2 diskquota &path_iconv パッチ (2003/1/21)

[吉山 晃 <yosshy@xxxxxxxxxxxx>]

  吉山です。

  Apache2 用の diskquota パッチ & chown_user ソース、path_iconv パッチのそ
れぞれ新バージョンをリリースします。なお、一応のテストしか行なっておりませ
んので、バグがある可能性はあります。現時点での実用はあまりお勧めしません。

■入手先

http://www.debian.or.jp/~yosshy/

■詳細ドキュメント
※パッチの当て方、ツールのインストール方法が細かく載っています。必ず一読し
  て下さい。

http://www.debian.or.jp/~yosshy/diskquota.txt
http://www.debian.or.jp/~yosshy/path_iconv.txt

■コンパイル方法

  Apache2 のソース(httpd-2.0.43.tar.gz)と 010_diskquota, 011_path_iconv を
同じディレクトリにダウンロードし、

        # gzip -dc httpd-2.0.43.tar.gz | tar -xvf -
        # cd httpd-2.0.43
        # patch -p2 < ../010_diskquota
	# patch -p2 < ../011_path_iconv           ←必要であれば

等としてパッチを当ててから、通常通りインストールして下さい。
  また、必ず chown_user.c もダウンロードしてコンパイルし、インストールしな
ければなりません。詳しくはパッチと一緒に置いてある diskquota.txt,
path_iconv.txtを参照して下さい。

■変更点

diskquota パッチ：
・ベーシック認証を行なった場合は、新規に作成されたファイル(リソース)／ディ
  レクトリ(コレクション)の所有者は認証ユーザ名に一致するシステムアカウント
  になります。
・move の際、移動元のファイルと移動先のファイルの所有者が一致するように変
  更しました。(従来は移動先ディレクトリの所有者がそのまま移動ファイルの所
  有者になっていました)

chown_user ソース：
・従来の "chmod g+w ..." と同様の処理から、"chmod g+w,o-rwx" と同様の処理
  に変更しました。
・diskquota パッチの変更に追随しました。

path_iconv パッチ：
・diskquota パッチの変更に追随しました。
・デフォルトで iconv() の状態を変換前に初期化するように変更しました。

■注意点

・新しい chown_user コマンドの書式は下記の通りです。
	chown_user <newpath> [<oldpath>|<authuser>]
  書式上、<oldpath> と <authuser> は区別がつきません。実際には第二引数
  (path_iconv を使用している場合はそれをコード変換したもの)の先頭バイトが
  '/'の場合は <oldpath>、そうでない場合は <authuser> として扱います。この
  ため、認証ユーザ名には先頭が '/' で始まる物が使えません。

・iconv_hook ライブラリ対応は可能と思います(単なる iconv() ラッパーなので)
  が、特別な配慮はしていません。必要なら自分で色々やってみて下さい。

■備考

  現在は、chown_user コマンドが引き渡された認証ユーザ名に一致するシステム
アカウントにファイル／ディレクトリの所有者を変更するだけですが、ソースをい
じる事でデータベースやその他のマッピング等に対応するよう拡張する事ができま
す。システムに合わせて変更してみるのも良いでしょう。

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吉山あきら <yosshy@xxxxxxxxxxxx>